三菱電機のエコキュートを使っていると、リモコンに英数字が表示されて動作が止まることがあります。これがエラーコードで、一時的な不具合なのか修理が必要な故障なのかを見分ける手がかりになります。
本記事では、三菱エコキュートのエラーコードを系統別に整理し、原因と対処方法をまとめました。
まず確認!自分で対処できる可能性があるエラー
以下のコードは機器の故障ではなく、使用状況や設定、一時的な状態によるものです。原因を取り除けば復帰します。
| コード | 状況 | 対応 |
|---|---|---|
| AA:AA | 各種設定中 | コントロールボックスで熱動弁設定・循環水張り・エア抜き動作設定を行う |
| CC:CC | リモコン通信待機 | 一時的な表示のため対処不要 |
| U00 | 給水温度が高い(お湯が供給されている) | 給水口に水を供給する/夏場に給水配管が温まっている場合は蛇口からしばらく湯を流す/断水・凍結時は復旧を待つ。ソーラー給湯と接続している場合は販売店へ相談 |
| U04・U05 | タンクの湯を使い切っている | 「満タン」を押してわき増し/使用量が多く頻発する場合はわき上げ設定を「多め」に変更。正常にわき上がれば表示は自動的に消えます |
| U06(床暖房機種のみ) | 暖房湯切れ | 「深夜のみモード」で使用している場合は設定を解除 |
| U09 | ふろ自動の試運転がうまくいっていない | 残り湯を排水し、再度「ふろ自動」で湯はり |
| U10(エコオートタイプのみ) | 浴槽が空の状態で高温さし湯を行い、高温水遮断形浴槽アダプターが作動した | 浴槽アダプターにシャワーで冷水をかけながら「ぬるく」を押す→冷めてから「ふろ自動」を押す。表示が消えるまで数回繰り返す |
| U29 | 試運転の湯はりが正しくできていない | 浴槽の栓を閉める/水抜き栓の緩みと浴槽アダプターの詰まりを確認/止水栓を開ける/湯はり量を浴槽アダプターが隠れる量に設定し、残水を抜いてから再運転 |
上記の処置をしても表示が残る、または頻繁に再発する場合は、給水配管専用止水栓を閉じたうえで、販売店(据付工事店)または「三菱修理受付窓口」へご連絡ください。
エラー表示の強制解除・リセット方法
エラーが出た場合はメーカーや販売店へ問い合わせるのが基本ですが、一時的なものであれば解除して復帰することもあります。急いでお湯を使いたいときは、以下を試してみるのも一つの手です。
- 台所リモコンの「日時設定」と「給湯湯温▼」を同時に3秒間長押しする
- 貯湯タンクの電源を入れ直す
- ブレーカーを落とす
なお、エラー解除操作は2017年以降に製造された機種のみで行ってください。
解除しても直らない場合や、繰り返しエラーが出る場合はメーカー・販売店に相談してください。
ヒートポンプユニット側のエラー(C系・数字系)
「C」から始まるコードと3桁の数字コードは、主にヒートポンプユニット(室外機)側の異常です。
冷媒・圧力系の異常
| コード | 内容 |
|---|---|
| C01 | 冷媒ガス不足 |
| C02 | 圧力センサ異常 |
| C31 | 圧力センサーの短絡・断線 |
| C32 | 除霜電磁弁異常 |
| 102 | 圧力センサ異常 |
いずれもわき上げが正常にできない状態で、ヒートポンプユニットの部品不良が疑われます。給水配管専用止水栓を閉じたうえで、販売店または「三菱修理受付窓口」へ点検・修理をご依頼ください。
C03|高圧異常
わき上げができない状態です。冬季は配管の凍結が引き金になることもあります。止水栓を閉じて販売店または修理受付窓口へご依頼ください(据付直後の場合は販売店・据付工事店へ)。凍結が心配される地域にお住まいの方は、あらかじめ販売店へ凍結対策を相談しておくと安心です。
C19|冷媒吐出温度(高温)異常
対処はC03と同様です。冬季は凍結が原因の場合があります。
C27|コンプレッサ・サイクル系異常(負荷急変)
対処はC03と同様です。冬季は凍結が原因の場合があります。
C29|コンプレッサ・サイクル系異常(負荷過大)
ヒートポンプユニットの部品不良が疑われます。止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
サーミスタ(温度センサー)の短絡・断線
以下はいずれもヒートポンプユニット側のセンサー不良が疑われるコードです。わき上げが正常にできない状態のため、給水配管専用止水栓を閉じて販売店または「三菱修理受付窓口」へ点検・修理をご依頼ください。
| コード | 対象 |
|---|---|
| C04 | 冷媒出口サーミスタ |
| C05 | 入水温度サーミスタ |
| C06 | 出湯温度サーミスタ |
| C07 | 霜取温度サーミスタ |
| C08 | 吸入温度サーミスター |
| C09 | 外気温度サーミスタ |
| C11 | 吐出温度サーミスタ |
| C24 | 基板温度サーミスタ異常 |
基板・電気系の異常
| コード | 内容 |
|---|---|
| C12 | インバータ制御基板のEEPROM異常 |
| C14 | インバーター~コントロール基板間の通信異常 |
| C23 | フィン温度異常 |
| C25 | 異電源投入異常 |
| C26 | インバータ異常(パワー系異常) |
いずれもヒートポンプユニットの部品不良が疑われます。止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
モーター・ポンプの異常
C15|ファンモーター異常
C16|給水ポンプ異常
わき上げができない状態です。止水栓を閉じて販売店または「三菱修理受付窓口」へ点検・修理をご依頼ください。
温度異常
C17|わき上げ温度高温異常
ヒートポンプユニットの部品不良が疑われます。止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
C20|わき上げ温度高温異常
C21|わき上げが正常にできない状態
C30|入水温度高温異常
冬季は配管の凍結が原因となることもあります。止水栓を閉じて販売店または修理受付窓口へご依頼ください(据付直後の場合は販売店・据付工事店へ)。
ヒートポンプ配管の循環不良(数字系コード)
103|高圧異常/117|わき上げ不良/120|わき上げ温度高温異常/121|わき上げ温度低温異常/201|入水温度高温異常
これらはヒートポンプ配管内で水が正しく循環していない可能性を示します。以下の順で確認してください。
- エラーを解除して再度運転する
- 解除後にエア抜きを実施する
- ヒートポンプ配管に流れを妨げる要因がないか確認する(止水栓の閉、水漏れ、配管のつぶれ・詰まり・逆接続)
- 凍結している場合は解凍を待ってから解除・再運転する
※エラー解除操作は2017年以降製造の機種のみで行ってください。上記で改善しない場合は、給水配管専用止水栓を閉じて販売店または「三菱修理受付窓口」へ点検・修理をご依頼ください。
貯湯ユニット側のエラー(E系・F系・P系)
サーミスタ(温度センサー)の短絡・断線
以下はいずれも貯湯ユニット内部のセンサー部品の不良が疑われるコードです。給水配管専用止水栓を閉じたうえで、販売店または「三菱修理受付窓口」へ点検・修理をご依頼ください。
| コード | 対象 |
|---|---|
| E05 | ふろ用温度検知サーミスター |
| E06 | 給湯温度サーミスタ |
| E07 | ふろ戻り温度サーミスタ |
| E08 | ふろ側熱交出口温度検知サーミスター |
| E09 | ふろ循環熱源入口サーミスタ |
| E10 | ふろ循環熱源出口サーミスター |
| E11 | ヒートポンプ入水温サーミスター |
| E12 | 凍結防止制御用サーミスター |
| E13 | 残湯(0L)サーミスター |
| E16 | 混合弁給水水温サーミスター |
| E17 | ふろ側熱交出口/入口温度検知サーミスター(ハーフデッド) |
| E20 | 残湯(50L)サーミスター |
| E21 | 残湯(100L)サーミスター |
| E22 | 残湯(150L)サーミスター |
| E23 | 残湯(200L・220L・250L・300L)サーミスター |
| E24 | 残湯(250L・290L・330L・400L)サーミスター |
| E25 | 残湯(320L・380L・410L)サーミスター |
| E26 | 中温水サーミスター |
コネクタ確認とエラー解除で対応するもの
以下のコードは、中継コネクタを含むコネクタの抜けを確認したうえで、エラーの強制解除を行います。
| コード | 内容 |
|---|---|
| E51 | 暖房循環出口サーミスタの短絡・断線 |
| E52 | 暖房循環熱源入口サーミスタの短絡・断線 |
| E53 | 暖房循環熱源出口サーミスタの短絡・断線 |
| P04 | 逆止弁異常(エラー履歴のみ表示) |
| P14 | ふろ混合弁入口切替電動弁異常(解除後に「ふろ自動」を押す) |
設定・電源に関するもの
E-24|電源周波数異常
貯湯タンク内の漏電遮断器の電源スイッチを入れ直してください。
E-25|熱動弁の未設定または設定違い
止水栓を閉じて販売店または「三菱修理受付窓口」へ点検・修理をご依頼ください。
E-Ad|アドレス未設定
アドレスの再設定を行ってください。
漏水・湯はりの異常
F06|おふろの湯はりに異常
冬季は配管の凍結が原因の一つとして考えられます。止水栓を閉じて販売店または修理受付窓口へご依頼ください。
F08|タンクや配管からの漏水を検知
止水栓を閉じて販売店または修理受付窓口へご依頼ください。なお、台風などの大雨や積雪の影響で表示されることもあります。該当地域にお住まいの方は、販売店へ対策を相談しておくとよいでしょう。
F09|水位出力・浴槽設置階の異常
湯はり時に水位が検知できない状態です。ふろ配管の凍結や、浴槽の設置高さが設置制約の範囲外である可能性もあります。止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
P05|おふろの湯はりに異常
断水時や、冬季の配管凍結でも表示されます。以下を確認してください。
- タンク内に水がない場合は満水にする(蛇口から湯が出る場合は該当しません)
- 給水配管専用止水栓が閉じている場合は開ける(同上)
- 浴槽アダプターにゴミが詰まっている場合は歯ブラシなどで除去する
- 断水中は復旧を待つ
- 配管が凍結している場合は解凍を待つ
処置後に「ふろ自動」などのふろ機能スイッチを押すと表示が消えます。復帰しない場合は止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
通信・組み合わせの異常
| コード | 内容 |
|---|---|
| H01 | リモコンと貯湯ユニット間の通信異常 |
| H03 | 異機種リモコン接続異常(貯湯ユニットと適合しないリモコンが設置されている可能性) |
| H10 | ヒートポンプユニット(室外機)と貯湯ユニット間の通信異常 |
| H11 | 異機種HPユニット接続異常(貯湯ユニットとヒートポンプユニットの組み合わせ違い) |
いずれも止水栓を閉じて販売店または修理受付窓口へご依頼ください(据付直後の場合は販売店・据付工事店へ)。
給湯温度・ふろ温度が調節できない
P00・P10・P11|おふろへの給湯温度を調節できず、ふろ機能が使えない
P01・P20・P21|給湯温度を調節できず、蛇口やシャワーから設定温度の湯が出ない
止水栓を閉じて販売店または修理受付窓口へご依頼ください(据付直後の場合は販売店・据付工事店へ)。
弁(バルブ)の異常
P02|循環フロースイッチ異常
追いだきや保温が正常に動作しない状態。ふろ循環を検知するセンサーが異物などで一時的に誤検知した可能性があります。まずエラー解除を試し、再表示される場合は止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
P03|二方弁異常
湯はり時と、自動保温・追いだきなどの循環時とで配管経路を切り替える弁の異常。止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
P13|バイパス電動弁異常
止水栓を閉じて販売店または「三菱修理受付窓口」へご依頼ください。
P24|入水切替弁異常(原点固着)
わき上げができない状態です。止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
P25|入水切替弁異常(原点以外固着)
P26|出湯切替弁異常(原点固着)
P27|出湯切替弁異常(原点以外固着)
使用開始から1週間以内であればエラー解除を試してください。再発する場合は止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
P28|追焚切替弁の原点固着異常
P29|追焚切替弁の原点以外固着異常
自動ふろ運転や追いだきが正常にできない状態です。止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
P31|ふろ循環熱源流量調整弁の固着
自動ふろ運転が正常にできない状態。止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
P35|ふろへの給湯を開閉する弁が完全に閉止できていない
止水栓を閉じて販売店または修理受付窓口へご依頼ください。
ポンプ・熱交換器の異常
P18|ふろ用熱交換器異常
P30|ふろ循環熱源ポンプロック
自動ふろ運転が正常にできない状態です。止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
P36|熱源ポンプの動作異常
お風呂の保温・追いだきが制限され、機種によってはわき上げも制限されます。止水栓を閉じて販売店または修理受付窓口へご依頼ください。
その他
P16|ヒートポンプ配管の逆接続
貯湯ユニットとヒートポンプユニットをつなぐ配管が逆に接続されている可能性があります。据付直後であれば接続ミスが疑われるため、販売店(据付工事店)へ接続状態の確認を依頼してください。それ以外では、タンク内の水(湯)不足、ヒートポンプ配管のエア抜き不足、凍結でも表示されることがあります。
P17|高温貯湯異常
わき上げ時に貯湯ユニット内の温度が目標より高くなった可能性があります。止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
P37|ふろ自動での湯はり・追いだきに異常
冬季はふろ配管の凍結が原因となることもあります。止水栓を閉じて販売店または修理受付窓口へご依頼ください。
U11|追いだき配管のエア抜き不足
据付工事後のエア抜き不足、または貯湯ユニット内部の追いだき配管に空気が残っているため追いだきができない状態です。部品不良の可能性もあります。止水栓を閉じて点検・修理をご依頼ください。
U19|ヒートポンプ配管の循環不良
貯湯ユニットとヒートポンプユニットをつなぐ配管内で循環がうまくいっていない可能性があります。以下を確認してください。
- 水が供給されているか確認する
- 供給されていない場合:貯湯ユニットの電源を切り、すべての湯水混合栓を閉めて機器を満水にし、満水後に電源を入れてエア抜き運転を実施
- 供給されている場合でも、ヒートポンプ配管内に空気が残っていると循環不良の原因になるため、エア抜き運転を実施
- 配管サイズを確認する|据付工事説明書に記載のサイズと合っているか
- 配管の状態を確認する|止水栓、水漏れ、配管のつぶれ・詰まり・逆接続がないか
冬季は凍結が原因となることもあります。また据付直後は、工事中にシールパッキンや砂などが混入して詰まりが生じることもあります。
症状別の修理費用目安
以下は三菱公式サイトに掲載されている、メーカーへ直接依頼した場合の目安です。
| 症状 | 費用目安 |
|---|---|
| 電源が入らない | 16,500~48,400円 |
| お湯が沸かない・お湯が出ない | 18,700~188,100円 |
| ふろ自動運転しない | 18,700~66,000円 |
| 追い炊き運転しない | 18,700~66,000円 |
| お風呂の湯はりができない | 18,700~66,000円 |
| リモコンが点灯・表示しない | 18,700~66,000円 |
| 水漏れ | 16,500~68,200円 |
| 「C-」系のエラー表示 | 18,700~176,000円 |
| 「H-」「E-」「F-」系のエラー表示 | 18,700~68,200円 |
| 取扱説明・点検調整 | 9,680~15,180円 |
| 見積診断 | 6,490~9,680円 |
依頼先によって金額が変わることがあるため、問い合わせの際に必ず確認してください。
対処法が判断できないときは
エラーコードを確認しても次にどうすべきか分からない、自分で触るのは不安という場合は、購入した販売店またはメーカーの窓口へお問い合わせください。







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