エコキュート(電気でお湯を沸かす給湯器)の工事にかかる日数は、すでに使っている機械を新しいものに入れ替えるだけなら1日、ガスの給湯器から新しく電気へ変えるなら2日が目安です。
重いタンクを置くために、地面にコンクリートを流し込んで固める作業が追加されるかどうかが分かれ道になるからです。
たとえば、同じ機械の入れ替えなら朝から作業を始めて夕方には終わり、その日の夜からお風呂に入れます。しかし、ガスから変える場合はコンクリートが乾くのを待つ時間や、電気の線を新しく通す作業があるため、まる1日はお湯を使えない日が発生します。
まずは自分の家がどちらのパターンになるのかを確かめ、お風呂に入れない期間の対策を立てましょう。
エコキュートの工事にかかる日数はお湯が使えない期間になる
エコキュートの工事にかかる期間は、そのまま家でお風呂のお湯を使えない日数と直結します。配管を外して新しい機械をつなぐ間は、家の中のすべての蛇口からお湯が出なくなるからです。
水だけなら台所やトイレで使える時間が大半ですが、お風呂を沸かすことや、温かいシャワーを浴びることは一切できません。
同じ機械を入れ替えるだけなら1日で終わって夜にはお風呂に入れる
すでに使っている古いエコキュートから、新しいエコキュートへ交換するだけなら、作業は1日で終わります。
朝の9時ごろから業者が来て古い機械を外し始め、夕方の4時や5時ごろには新しい機械を置く作業が終わります。水の管の場所や電気の配線がすでに整っているため、新しいタンクを運び込んでつなぎ直すだけで済むからです。
具体的な1日の作業の流れは以下のようになります。
- 朝9時:業者が到着し、古いタンクの中に入っている水を外へ出し始める
- 朝10時:空になった古い機械を取り外し、トラックへ運び出す
- お昼12時:新しいエコキュートのタンクを家の敷地内へ運び込む
- 午後1時:台所とお風呂場にある操作パネル(リモコン)を新しくする
- 午後3時:外のタンクに水道の管とお風呂へつながる管をつなぐ
- 午後5時:タンクに水を入れて機械を動かし、お湯が出るかテストする
夕方に業者が帰った後、そこからタンクの中の水を沸かし始めます。水が温まるまで3時間から4時間ほど待てば、その日の夜9時ごろには自宅の新しいお風呂に入れます。1日でお湯が使えるようになるため、外の銭湯へ行く手間は最小限で済みます。
ガスの給湯器から電気に変える場合は基礎を作るため2日かかる
ガスの給湯器から初めてエコキュートへ変える場合、作業は最低でも2日かかります。お湯を満タンにすると重さが500キロを超えるタンクを支えるため、地面にセメントを流し込んで分厚いコンクリートの板を作る必要があるからです。
1日目にコンクリートを流し込んだ後、それが完全に固まるまでひと晩待たなければなりません。そのため、新しい機械を運んできて水の管をつなぐ作業は、翌日の2日目に持ち越されます。
この場合、1日目の朝から2日目の夕方まで、まるまる1日以上は家でお湯が使えません。近くのスーパー銭湯へ行くか、親戚の家でお風呂を借りる手はずをあらかじめ整えておく必要があります。
1日目の工事で進む作業の流れと家にいるべきタイミング
朝から夕方までずっと業者の横に立って見ている必要はありませんが、家の中に入る作業の時だけは家族の立ち会いを求められます。工事の1日目は、古い機械を片付けて新しい機械を置くための下準備に時間を使います。
古い機械を取り外して新しいタンクを置く場所のコンクリートを作る
朝一番に業者が到着すると、まずは今まで使っていた給湯器の配管を外します。そして、機械そのものをトラックへ運び出します。この時、金属の管を切る甲高い音や、機械を引きずる大きな音が出ます。
次に、新しい機械を置く場所の地面を整えます。ガスから電気へ変える家では、ここで木の枠を組んでセメントを流し込みます。あらかじめ工場で作られた四角いコンクリートの塊(既製品のベース)を置いて済ませる業者もいますが、地面が斜めになっている場合はセメントを流し込む方法しか選べません。
すでにエコキュートを使っていて、足元にコンクリートの台座が残っている家でも、そのまま使い回せるとは限りません。ひび割れがあったり、新しいタンクの足の幅にあわなかったりする場合は、台座を壊して作り直す作業が加わります。このコンクリートを扱う作業が終わると、外での大きな音の出る作業は一旦落ち着きます。
業者が家の中に入る台所やお風呂場での作業は立ち会いが必要になる
外の作業と並行して、家の中の台所やお風呂場にあるリモコンを新しいものへ取り替える作業が行われます。
業者が靴を脱いで家の中へ入り、壁の配線を触るため、この時間帯だけは家族の誰かが家にいなければなりません。リモコンの交換自体は、台所とお風呂場をあわせても1時間から2時間ほどで終わります。
「お昼の1時ごろに家の中に入ります」と事前の見積もりで時間が決まっているケースが大半です。その時間に合わせて買い物を済ませておくなど、1日の過ごし方を業者と打ち合わせておくと、ストレスなく工事の日を乗り切れます。
2日目に行う電気の配線と機械を動かして確かめる作業
ガスから電気へ変える工事の2日目は、お昼過ぎにはすべての作業が終わります。1日目に流し込んだコンクリートが固まっているのを確認してから、新しいタンクを乗せて管をつなぐからです。
タンクの設置が終わると、家の中の電気を分ける箱(ブレーカー)から、200ボルトの電気を引っ張ってくる作業が始まります。エコキュートはお湯を沸かすために大きな力を使うため、ふつうのコンセントの電気では動きません。専用の太い線を家の外まで引っ張る必要があり、これには電気を扱うための国家資格が要ります。
家の構造によっては、天井の裏に潜り込んで線を通したり、家の外壁に沿って線を引き直したりする大がかりな作業になります。
すべての管と電気の線がつながったら、実際にタンクへ水を入れてお湯が沸くかを確かめるテストを行います。
このテストでお風呂の蛇口からお湯が出ることが確認できれば、業者は片付けをして帰ります。しかし、テストの時点ではまだタンクの中のお湯が温まりきっていません。業者が帰ったあと、自分たちで3時間ほど待つと、その日の夜から新しいお風呂に入れます。
工事の期間を少しでも短くするために見積もりで確認すること
お湯が使えない期間をできるだけ短くするには、見積もりの段階で業者が家の外を細かくチェックしているかが決め手になります。工事の当日になってから「ここには機械が置けない」と判明すると、別の部品を取りに帰るなどの無駄な時間が発生するからです。
タンクや室外機を置く場所の広さが足りているかを正確に測ってもらう
エコキュートは、お湯をためる巨大なタンクと、熱を作る室外機の2つを家の外に並べて置きます。見積もりに来た業者が、メジャーを使ってこの2つを置くための幅と奥行きを正確に測っているかを見てください。
とくに、家の壁と隣の家の塀の隙間が狭い場合、標準の丸いタンクが入らないケースがよく起きます。当日になってから入らないとわかれば、薄い形のタンクをメーカーへ注文し直すことになり、お湯が使えない期間が1週間以上延びてしまいます。事前の測り間違いは、そのまま生活の不便に直結します。
家の前の道幅が狭いと機械を運ぶのに余計な時間がかかる
家の前の道路に、業者の軽トラックや2トントラックを停める余裕があるかどうかも工事の時間に影響します。
車を停める場所から機械を置く場所までの距離が離れていると、重いタンクを何人もの手で運ぶことになり、半日で終わるはずの作業が夕方まで長引きます。
もし家の前が細い路地で車が入れないなら、見積もりの時に「少し離れたコインパーキングに停めることになる」と事前に話し合っておいてください。業者が運ぶための台車を余分に用意してくるなど、当日の作業を早く終わらせるための準備ができます。庭に段差がある場合も、機械を持ち上げるための人員を追加する手配が必要になるため、業者の下見の丁寧さが工事の速さを決めます。
工事にかかる費用の目安と追加でお金をとられる条件
エコキュートの工事にかかるお金は、機械の値段とは別に10万円から15万円が相場です。この金額には、古い機械を捨てるお金や、新しい配管の部品代、電気を通す作業のお金がすべて含まれています。
ガスから電気へ変える場合は、コンクリートの台座を作る作業と200ボルトの電気を通す作業が追加されるため、15万円から18万円ほどかかります。
| 工事の種類 | 費用の相場 | 含まれる主な作業 |
|---|---|---|
| 同じ機械の入れ替え | 約10万円から15万円 | 古い機械の処分、本体を置く作業 |
| ガスから電気への変更 | 約15万円から18万円 | コンクリートの台座、200ボルトの配線 |
注意すべきなのは、インターネットで「工事費込みで格安」と宣伝している業者です。相場よりも極端に安い見積もりを出してくる業者は、1日目に作るはずのコンクリートの台座を省いたり、古い水の管をそのまま使い回したりする手抜き工事をする確率が高くなります。
安すぎる見積もりをもらった時は、古い機械を持ち帰って捨てるお金が含まれているかを必ず確かめてください。
後から「給湯器の引き取りのお金は別になります」と言われ、結果的に相場より高いお金を払わされるトラブルが起きます。見積書の項目があいまいで「工事一式」としか書かれていない場合は、内訳を細かく出すように求めるのが賢い頼み方です。また、電気の配線を延長する距離が長すぎると、1メートルにつき数千円の追加費用がかかる条件も知っておくべきです。
工事の間にお湯が使えない日数を銭湯などでしのぐ準備
工事でお湯が使えない日は、近くの銭湯やスーパー銭湯へ行くか、親戚の家でお風呂を借りる手はずを整えてください。ガスから電気へ切り替える場合は、最低でもまる1日以上は家でお湯が出ないからです。
お風呂の準備だけでなく、台所の洗い物への影響も考えます。
冬の冷たい水で油汚れを落とすのは家族の負担になります。工事の日の夕食は、外へ食べに出るか、お弁当を買ってきて洗い物を減らす工夫が求められます。食器を洗う機械(食洗機)をお湯の管につないでいる家では、工事の期間中は食洗機自体が動かなくなるため注意してください。
どうしても家の中で体を洗いたい場合は、電気でお湯を沸かす専用の棒(投げ込み式のヒーター)を買ってきて湯船の水を温める方法もあります。水が温まるまでに数時間かかりますが、車がなくて外の銭湯へ行けない家では役立ちます。
どのような方法を選ぶにせよ、あらかじめ家族全員でお湯が使えない日のスケジュールを共有しておくことで、工事当日の混乱を避けられます。
まとめ:エコキュートの工事は同じ機械の入れ替えなら1日で終わる
エコキュートの工事にかかる日数は、今の機械から新しい機械に変えるだけなら1日で終わります。朝の9時に作業を始めれば、その日の夜9時ごろには自宅の新しいお風呂に入れます。
ガスの給湯器から電気に変える場合は、重いタンクを置くためのコンクリートを作って乾かす時間が必要なため、2日はかかります。
工事を早く確実に終わらせるには、家の道幅やタンクを置くスペースを業者が正しく測っているかを見極めることが欠かせない条件です。見積もりの時に、古い機械を捨てるお金が含まれているかを確かめ、極端に安い業者に手抜き工事をされないよう気をつけてください。
事前にお風呂に入れない日の対策を立て、ストレスなく新しい給湯器への切り替えを済ませましょう。








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