エコキュートを長く使うには、定期的に「水抜き」をして汚れを外に出すのが一番の方法です。毎日お湯を使っていると、大きなタンクの底に少しずつ水あかなどのゴミがたまってしまうからです。
たとえば、そのまま何年も放っておくと、お風呂のお湯に黒いツブツブが混ざったり、機械がこわれて高い修理のお金を払ったりする結果につながります。
まずは、おうちのエコキュートを買ってから一度でも水抜きをしたことがあるか、思い出してみてください。この記事では、初心者でもカンタンに自分でできる正しい水抜きのやり方をわかりやすく説明します。
エコキュートの水抜きはなぜやるの?汚れを落とす理由
エコキュートのお手入れのなかでも、「水抜き」は一番やってほしい作業です。
理由は、お湯をためる大きな入れ物(タンク)の中をきれいにするためです。
水抜きをやる理由と、どんな良いことがあるのかを下の表にまとめました。
| やる理由 | どんな良いことがあるの? |
|---|---|
| タンクの底のゴミを出す | いつもきれいなお湯でお風呂に入れる |
| 機械の負担を軽くする | こわれにくくなり、修理のお金がかからない |
| 嫌なにおいを防ぐ | お湯がくさくなるのを防いで気持ちよく使える |
ここからは、水抜きをする理由について、さらにくわしく説明します。なぜ汚れがたまるのかを知ることで、お手入れの大事さがわかります。
タンクの底にたまったゴミや汚れを外に出すため
水抜きをする目的は、タンクの底にたまってしまった汚れを外に出すことです。
毎日使っている水道水には、目に見えない小さな成分(ミネラルなど)が含まれており、それが少しずつ底にたまっていくからです。
たとえば、お湯をわかす電気ケトルやポットの底に、白くて硬い汚れがつくのを見たことはありませんか。それと同じことが、エコキュートの大きなタンクの中でも起きています。水道水がきれいでも、10年も使い続ければ底の方には砂やサビのようなカスがたまります。
放っておくと底に汚れがどろどろにたまってしまうため、水抜きをして底の汚れを水の勢いで外に流し出す作業が欠かせません。
きれいなお湯でお風呂に入って機械を長持ちさせるため
水抜きをすると、毎日きれいなお湯を使えるだけでなく、機械そのものを長持ちさせられます。
汚れがたまったままだと、お湯が通る細いパイプが詰まってしまい、機械がこわれる原因になるからです。
たとえば、パイプが詰まると、お湯をわかす機械が「もっと頑張らなきゃ」と無理をして働きすぎてしまいます。その結果、センサーなどの細かい部品がこわれて、数万円の高い修理代を払わなければならないこともあるのです。
きれいなお湯で気持ちよくお風呂に入るためにも、定期的に水抜きをして機械を守ってあげましょう。機械をいたわってあげることが、家計を助けることにもつながります。
エコキュートの水抜きをやるタイミングと回数の目安
水抜きは、毎日やる必要はありませんが、正しいタイミングで行うのがコツです。
長すぎず短すぎないペースでお手入れを続けると、汚れがこびりつくのを防げるからです。
いつやればいいのか、目安となるサインを箇条書きで紹介します。
- 半年に1回のペース(春と秋など)
- お風呂のお湯が少しにごっていると感じたとき
- 黒い小さなツブツブがお湯に浮いているのを見たとき
- 温泉の成分が入った入浴剤をよく使ったあと
これらの中でも、とくに覚えておいてほしいタイミングをくわしく説明します。
半年に1回くらいのペースでお手入れする
エコキュートの水抜きは、半年に1回のペースでやるのがおすすめです。
半年くらい使うと、タンクの底に少しずつ汚れがたまり始める時期だからです。
たとえば、「お正月の大掃除のとき」と「夏休みに入る前」のように、家族みんなで覚えやすいルールを決めておくと忘れません。カレンダーやスマートフォンの予定表にメモをしておくのも良い方法です。半年に一度なら、それほど負担にもなりません。
最初はやり方を覚えるのに少し時間がかかるかもしれませんが、半年に1回のペースで水抜きをする習慣をつけてみてください。
お湯に黒いツブツブが混ざったらすぐに行う
もしお風呂のお湯に黒いツブツブやゴミが混ざっているのを見つけたら、半年たっていなくてもすぐに水抜きをしてください。
それは、タンクの底に汚れがたまりすぎて、お風呂の中まであふれてきているサインだからです。
たとえば、お風呂にお湯をはったとき、底のほうに黒いカスが沈んでいると、不衛生でゆっくりお風呂に入れません。そのまま使い続けると、機械の中のパイプが完全に詰まって、ある日突然お湯が出なくなってしまう可能性もあります。
お湯の汚れに気づいたら、そのままにせず、すぐにタンクの底をきれいにする作業を始めましょう。早めに行えば、大きな故障を防げます。
自分でできる!エコキュートの水抜きの正しいやり方
エコキュートの水抜きは、手順をしっかり守れば誰でも自分で行えます。
なぜなら、機械の横にある「お水の栓」と「電気のスイッチ」を動かすだけのシンプルな作業だからです。
まずは、作業の順番を下の表で確認してみましょう。
| ステップ | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 電気とお水の栓を止める | 安全に作業をするため |
| 2 | 空気を逃がす窓(逃し弁)を開ける | 水が流れやすくするため |
| 3 | 水抜きせんを開けてお湯を出す | タンクの底の汚れを出すため |
| 4 | 栓を閉めて元通りに戻す | またお湯を使えるようにするため |
ここからは、それぞれのステップをさらにくわしく説明します。落ち着いて順番どおりに進めましょう。
水を抜く前に必ず電気と水道を止める
水抜きを始める前に、まずは機械の電気とお水の栓を止めることが欠かせません。
電気がついたままだと機械が「お湯をわかさなきゃ」と勘違いして動いてしまい、故障の原因になるからです。
たとえば、機械のカバーを開けると、「漏電遮断器(ろうでんしゃだんき)」という電気のスイッチがあります。これを「切」にするだけで大丈夫です。そのあと、お水の入り口にある「給水配管専用止水栓」もしっかり閉めましょう。
まずは電気とお水を止めて、安全に作業できる準備を整えてください。これで準備完了です。
タンクの下にある「水抜きせん」を開けて汚れを出す
準備ができたら、タンクの下のほうにある「水抜きせん」というつまみを回して、水を外に出します。
このつまみを開けることで、タンクの底にたまっているドロドロの汚れが水の勢いと一緒に外へ流れ出すからです。
たとえば、お風呂の栓を抜いたときに、最後の方で汚れが集まって流れていく様子をイメージしてください。水抜きせんを1分から2分くらい開けておくだけで、汚れはきれいに流れていきます。
汚れを含んだお湯が出てくるので、排水口からお湯があふれないように見守りながら作業しましょう。最初は濁った水が出ますが、だんだん透明になってきます。
終わったら順番どおりに栓を閉めて電気を入れる
汚れを出し切ったら、開けた栓を順番どおりに閉めて、元通りに戻します。
栓を閉め忘れたまま電気を入れると、水がもれ続けたり、空っぽのタンクを温めて機械が壊れたりするからです。
たとえば、水抜きせんを閉めたあと、最初に開けた「空気を逃がす窓(逃し弁)」もしっかり閉めてください。そのあとで最後にお水の栓を開け、タンクが満タンになったことを確認してから電気のスイッチを入れます。
「栓を閉めたかな?」と指でさして確認してから、最後の仕上げとして電気を入れてください。お湯が出るようになるまで少し時間がかかるので、ゆっくり待ちましょう。
エコキュートの水抜きをやるときの注意点
水抜きをするときに、これだけは気をつけてほしいポイントをまとめました。
ルールを守らないと、やけどをしたりおうちの周りが水浸しになったりするからです。
安全にお手入れを終わらせるためのコツを、箇条書きで紹介します。
- 出てくるお湯は熱いので、絶対に手でさわらない
- タンクの中の熱いお湯がもったいないので、お湯が少ないときにやる
- 作業中に機械から変な音がしたら、すぐに中止してプロに連絡する
- 雨の日や風が強い日は、滑って危ないので無理をしてやらない
たとえば、タンクの中のお湯は80度以上とかなり熱くなっています。そのまま手にかかると大きなやけどをしてしまうため、必ず排水用のパイプを通して流すようにしてください。また、お湯をたくさん捨ててしまうのはもったいないので、お風呂を使い終わったあとなど、お湯が減っているときに行うのが効率的です。
「熱いお湯が出る」ということを意識して、落ち着いてゆっくり作業を進めるように心がけましょう。
水抜き以外にもある!エコキュートをきれいにするお手入れ
水抜きのほかにも、エコキュートを長持ちさせるためのお手入れがあります。
外側と内側の両方をきれいに保つことで、トラブルを未然に防げるからです。
どんなお手入れがあるのか、下の表で紹介します。
| お手入れの場所 | やること | 効果 |
|---|---|---|
| お風呂のパイプ | 洗浄機能(ふろ配管洗浄)を使う | 配管の中のヌメリや汚れを落とす |
| フィルター | 網の部分をブラシで洗う | お湯の出が悪くなるのを防ぐ |
| 機械のまわり | 汚れを拭き取り、物を置かない | 機械が熱を持つのを防ぐ |
これらの中でも、すぐにできるお手入れをくわしく説明します。
お風呂のパイプを洗う機能(洗浄機能)を使う
お風呂とタンクをつなぐパイプの中を洗う機能(ふろ配管洗浄)を使いましょう。
お風呂のお湯には、体の脂や入浴剤の成分が混ざっており、それがパイプの中にこびりついてしまうからです。
たとえば、ボタンひとつでパイプの中にきれいなお水を通してくれる機能がついている機種が多くあります。これを週に一度ほど行うだけで、お湯の通り道がいつも清潔になります。
「ふろ配管洗浄」のボタンを押して、見えない場所の汚れもすっきり落としておきましょう。
リモコンのまわりや外の機械を軽く拭いておく
おうちの中のリモコンや、外に置いてある大きな機械の汚れも、たまに拭いてあげてください。
ほこりや泥がたまると、ボタンが押しにくくなったり、機械が熱を逃がしにくくなったりするからです。
たとえば、外の機械(ヒートポンプ)の周りに草が生えていたり、荷物を置いていたりすると、風の通りが悪くなって電気代が高くなってしまいます。
「機械の周りをすっきりさせる」だけでもお手入れになるので、お庭掃除のついでにチェックしてみてください。
まとめ:エコキュートの水抜きでずっときれいなお湯を使おう
エコキュートの水抜きのやり方や、長持ちさせるためのコツを説明してきました。
一番大切なのは、半年に1回くらいのペースで、タンクの底にたまった汚れを外に出してあげることです。
正しいお手入れを続けることで、大きな故障を防ぎ、ずっと気持ちよくお風呂を楽しめるようになるからです。
最後にもう一度、この記事で伝えたかったことを4つの箇条書きでまとめます。
- 水抜きはタンクの底の汚れを出し、機械の寿命をのばすために行う
- 半年に1回のペースか、お湯に汚れが混ざったときにお手入れする
- 熱いお湯が出るので、やけどに気をつけて順番どおりに作業する
- 水抜きと一緒に、お風呂のパイプ洗浄や周りの掃除も行う
エコキュートは、毎日のお風呂や家事を支えてくれる頼もしいパートナーです。
自分でお手入れをしてあげれば、その分だけ長く元気に働いてくれます。
もし今まで一度も水抜きをしたことがないなら、まずは使い方の本(説明書)を手元に用意して、作業のイメージを膨らませてみてください。
きれいなお湯に包まれて、家族みんなが笑顔で過ごせる毎日を守っていきましょう。






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