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2026年1月26日

ガスコンロからIHに交換する費用は?工事内容や電気代の変化を解説

「キッチンの掃除をもっと楽にしたい」「火を使うのが怖くなってきた」
そんな理由で、長年使ったガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換を検討している方が増えています。

結論をお伝えします。ガスからIHへの交換は、200Vの電気工事さえできれば、誰でも実現できるリフォームです。

「大掛かりな工事が必要そう」と不安になるかもしれませんが、多くの場合は半日程度で終わります。特にプロパンガスを使っている家庭なら、IHにすることで毎月の光熱費が安くなるケースも多いです。

この記事では、工事に必要な条件や費用の目安、IHに変えるメリットとデメリットを包み隠さず解説します。不安を解消して、理想のキッチンを手に入れましょう。

ガスコンロからIHへ交換できる?工事に必要な条件と「200V」の壁

ガスコンロからIHへの交換は、単に機器を入れ替えるだけでは終わりません。
今まで使っていたガス管を閉じて、新しく「電気の道」を作る必要があります。
ここで一番のハードルになるのが、「200V(ボルト)」という電圧の問題です。まずは、ご自宅で工事が可能かどうか、仕組みを知っておきましょう。

普通のコンセントでは使えない?専用の電気配線工事とは

家庭用のコンセントは、通常「100V」です。テレビや冷蔵庫、ドライヤーなどはすべて100Vで動いています。

しかし、IHクッキングヒーターは強い火力を出すために、「200V」というパワフルな電源が必要になります。

そのため、今キッチンの足元にあるコンセントにプラグを差しても動きません。家の入り口にある分電盤(ブレーカー)からキッチンまで、IH専用の太い電線を引いてくる工事が必ず必要になります。

「天井や壁を壊さないといけないの?」と心配になるかもしれませんが、床下や天井裏を通して配線することが多いため、大掛かりなリフォームなしで設置できるケースがほとんどです。壁の中に線を通せない場合でも、露出配線(カバーをつけて壁を這わせる方法)なら、さらに簡単に工事が済みます。

マンションでも交換できる?分電盤の空き状況をチェック

戸建て住宅であれば、ほとんどの場合問題なく工事ができます。

注意が必要なのは、マンションや古いアパートにお住まいの方です。

IHを使うには、建物全体に引き込まれている電気が「単相3線式」というタイプである必要があります。

確認方法は簡単です。玄関や洗面所にある分電盤(ブレーカー)を見てください。一番大きなメインブレーカーに、赤・白・黒の3本の線が入っていれば合格です。これなら200Vの工事ができます。

場合(単相2線式)や、契約アンペア数が「30A」までしか上げられない古い建物の場合は、IHの設置が難しいことがあります。IHを使うとすぐにブレーカーが落ちてしまうからです。

マンションの場合は管理規約でリフォームが制限されていることもあるので、工事を依頼する前に、管理組合や管理会社へ「IHにしても大丈夫ですか?」と確認することをおすすめします。

費用の相場はいくら?本体価格と工事費の内訳を公開

「工事ができるのはわかったけど、結局いくらかかるの?」

これが一番気になるポイントでしょう。IHへの交換にかかる費用は、「本体価格」+「工事費」の合計で決まります。

IH本体の価格はピンキリ!グレードによる違い

まず、IHクッキングヒーター本体の価格ですが、機能によって大きな差があります。

グレード 本体価格の相場(目安) 特徴
シンプル 5万円 〜 8万円 基本機能のみ。グリルは水入れタイプなど。
スタンダード 8万円 〜 12万円 一番人気。自動調理や掃除しやすいグリルなど。
ハイグレード 15万円 〜 25万円 液晶タッチパネル、スマホ連携、高性能グリルなど。

チラシやネット広告で「工事費込み〇〇円!」と安く出ているのは、シンプルタイプの機種であることが多いです。

長く使うものですから、安さだけで選ばず、「魚焼きグリルは掃除しやすいか」「揚げ物の温度調節機能はあるか」など、必要な機能をチェックして選ぶのが賢い買い方です。

工事費の目安と、追加料金がかかるケース

次に工事費です。ガスコンロを撤去し、電気配線を行い、IHを設置する一連の作業にかかる費用の目安は以下の通りです。

基本工事費の相場:3万円 〜 5万円

ただし、家の状況によっては追加料金が発生します。

  1. 分電盤からキッチンが遠い場合:電線を長く引くため、材料費と手間賃が上がります。
  2. 分電盤の交換が必要な場合:ブレーカーの空きがない、または古すぎる場合は交換が必要です(+3万円〜5万円程度)。
  3. ガス管の閉栓工事:ガス会社によるガスの停止作業が必要な場合があります。
  4. 既存機器の処分費:取り外した古いガスコンロを捨てるための費用です(数千円程度)。

これらを合わせると、総額で「15万円 〜 25万円」くらいを見ておけば、一般的な家庭ならスタンダードな機種を設置できます。まずは現地調査(無料のことが多いです)を依頼して、正確な見積もりを出してもらいましょう。

毎月の光熱費はどう変わる?ガス代と電気代をシミュレーション

初期費用がかかっても、毎月の光熱費が安くなれば、長い目で見て元が取れます。
ガスからIHに変えると、光熱費はどう変化するのでしょうか。現在使っているガスの種類によって、結果は大きく異なります。

熱効率が良いIHは、ランニングコストが安くなる傾向にある

まず知っておきたいのは、IHの「熱効率の良さ」です。

ガスコンロは火を使って鍋を温めますが、炎の熱の半分近くは鍋の周りの空気に逃げてしまっています(熱効率は約40%〜50%)。夏場にキッチンが暑くなるのは、この逃げた熱のせいです。

一方、IHは磁力で鍋そのものを発熱させるため、熱がほとんど逃げません(熱効率は約90%)。

無駄なくエネルギーを使うため、同じ料理を作っても、IHの方がエネルギー代は安く済む傾向にあります。

プロパンガス(LPガス)の地域なら、圧倒的にIHがお得

特に効果が大きいのが、プロパンガスを使っているご家庭です。

ご存知の通り、プロパンガスの単価は都市ガスや電気に比べて割高です。

  • 都市ガスからの変更:トントンの場合が多い、または少し安くなる程度。
  • プロパンガスからの変更:月々数千円単位で安くなる可能性が高い。

プロパンガス地域にお住まいなら、IHへの交換は節約効果が絶大です。さらに、エコキュート(電気給湯器)もセットで導入して「オール電化」にしてしまえば、ガスの基本料金(毎月1,500円〜2,000円程度)をまるごとカットできます。

電力会社によっては「オール電化プラン」というお得な料金メニューも用意されているので、家計へのメリットはさらに大きくなります。

後悔しないために知っておこう!IHにするメリットとデメリット

「IHにして良かった!」という人がいる一方で、「やっぱりガスに戻したい」という人も少なからずいます。

交換してから後悔しないように、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておきましょう。

【メリット】掃除が劇的にラクになり、夏の料理も暑くない

IHを選ぶ最大の理由は、やはり「掃除のしやすさ」です。

ガスコンロのような「五徳(ごとく)」という凸凹した部品がありません。天板がガラスで真っ平らなので、吹きこぼれてもサッと一拭きでピカピカになります。油汚れがこびりつく前に拭き取れるので、年末の大掃除も不要になります。この快適さを一度味わうと、もうガスコンロには戻れないという人が続出します。

また、「火を使わない」ことも大きなメリットです。

夏場のキッチンで、汗だくになりながら揚げ物や麺茹でをする苦痛から解放されます。扇風機の風が当たっても火が消える心配がありません。高齢の方や小さなお子様がいる家庭でも、着衣着火(服に火が燃え移る事故)のリスクがないため、安心して料理ができます。

【デメリット】鍋やフライパンの買い替えが必要になることも

一方で、デメリットとして挙げられるのが「調理器具の制限」です。

IHは磁力を使うため、磁石がくっつく鍋(鉄やステンレス)しかしっかり温まりません。これまで愛用していたアルミ鍋や土鍋、底が丸い中華鍋などは、基本的には使えなくなります。

「オールメタル対応」という、アルミ鍋などが使える高級機種もありますが、本体価格が高くなりますし、熱効率も少し落ちて電気代が上がります。

そのため、IHへの交換を機に、IH対応の鍋やフライパンに買い替える予算も考えておく必要があります。最近はニトリやホームセンターでも安くて良いIH対応鍋が売っているので、そこまで大きな出費にはならないはずです。

また、停電すると料理ができなくなる点も注意が必要です。カセットコンロを一つ常備しておくことで、このリスクはカバーできます。

失敗しないIHクッキングヒーターの選び方とおすすめ機能

最後に、実際に機種を選ぶときのポイントを紹介します。

カタログを見るとたくさんの機能が書いてあって迷いますが、見るべきポイントは2つだけです。

魚焼きグリルは「水なし両面焼き」や「ラク旨グリル」が便利

IHの進化が一番すごいのは、実は「グリル」です。

昔のように受け皿に水を入れる必要はありません。今は「水なし両面焼き」が当たり前です。魚をひっくり返す手間もいりません。

さらに、メーカーによっては網がないタイプ(フラットな皿タイプ)も増えています。

パナソニックの「ラクッキングリル」や日立の「ラク旨グリル」などが有名ですが、これらはグリル庫内がフラットでお手入れが驚くほど簡単です。また、魚だけでなく、ローストビーフやパン焼き、ノンフライ調理など、オーブンのように使える機能も充実しています。料理好きの方は、ここにお金をかける価値があります。

3口ともIHにするか、ラジエントヒーター付きにするか

IHクッキングヒーターは通常、3つのヒーターがあります。その組み合わせには2つのパターンがあります。

  1. 3口IH:3つすべてがIHヒーター。
  2. 2口IH + ラジエントヒーター:奥の1つが「ラジエントヒーター」になっている。

ラジエントヒーターとは、ニクロム線が赤く光って熱くなる、昔ながらの電気コンロのようなものです。これなら海苔を炙ったり、土鍋を使ったりできます。しかし、IHに比べて火力が弱く、汚れが焦げ付きやすいという欠点があります。

最近の主流は、掃除がしやすく火力も強い「3口IH」タイプです。「どうしても土鍋を使いたい」という強いこだわりがなければ、3口ともIHのタイプを選んだ方が、使い勝手は圧倒的に良いです。

まとめ:ガスからIHへの交換は、快適なキッチンへの近道

ガスコンロからIHへの交換について解説してきました。

記事のポイントを整理します。

  1. 工事の条件:200Vの配線工事が必要だが、多くの家庭で半日あれば設置可能。
  2. 費用:本体と工事費合わせて15万円〜25万円が一般的な相場。
  3. 光熱費:熱効率が良いので安くなりやすい。特にプロパンガスからの変更はお得。
  4. メリット:掃除が圧倒的に楽になり、火事の心配がなくなる。
  5. 選び方:手入れの楽なグリル機能と、3口IHタイプを選ぶのがおすすめ。

「火力が弱いんじゃないか」「使い方が難しいんじゃないか」

そんな不安を持つ方もいますが、最新のIHを使ってみれば、その火力の強さと便利さに驚くはずです。お湯があっという間に沸き、チャーハンもパラパラに仕上がります。

何より、毎日の掃除ストレスから解放される喜びは、何にも代えがたいメリットです。

まずは、地元のリフォーム店や家電量販店で見積もりを取ってみてください。「意外とうちでも簡単に付けられるんだ」とわかるはずです。快適で安全なキッチンへのリフォームを、前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

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