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2026年1月26日

給湯器の温度設定で光熱費を節約!エコキュートの適正温度と快適な使い分け術

毎日使うお湯だからこそ、温度設定を少し見直すだけで、毎月の光熱費が目に見えて変わることをご存じでしょうか。

「とりあえず40度にしておけばいい」

「最初に設定して以来、リモコンを触ったことがない」

もしそう考えているなら、知らず知らずのうちにお金を損しているかもしれません。結論から言うと、給湯器(特にエコキュート)の温度設定は「タンク」と「給湯」の2つを使い分けるのが正解です。

その理由は、エコキュートが電気を使ってお湯を作り、タンクに貯めておく仕組みだからです。ガス給湯器とは違い、お湯を作る時と使う時の温度管理が別々になっています。

例えば、夏場なのに冬と同じ高い温度でタンクにお湯を沸かしていると、使わない熱を捨てることになります。逆に、シャワーの温度だけを下げても、タンクの設定が高すぎれば節約効果は薄れてしまいます。

この記事では、機械が苦手な方でもすぐに実践できる、もっとも効率の良い温度設定の方法をわかりやすく解説します。今日から設定を変えて、賢く節約を始めましょう。

給湯器の温度設定、基本の目安は何度?

毎日なんとなく設定しているお湯の温度ですが、実は場所や用途ごとに適した温度があります。

熱すぎればやけどの危険がありますし、肌に必要な油分まで奪ってしまいます。反対にぬるすぎれば、汚れが落ちにくかったり、体が温まらなかったりします。ここでは、お風呂とキッチン、それぞれの場所で使いやすい温度の目安を紹介します。

お風呂・シャワーは「40度〜42度」が一般的

お風呂やシャワーの温度は、40度から42度の間に設定するのが基本です。

人間の体温はだいたい36度から37度くらいです。これより少し高い温度のお湯に浸かることで、体が芯から温まり、一日の疲れが取れやすくなります。

  • 40度(ぬるめ): 長くゆっくり浸かりたい人や、寝る前にお風呂に入る人におすすめです。リラックス効果が高い温度です。
  • 42度(あつめ): シャキッと目を覚ましたい時や、短時間で手早く温まりたい時に向いています。

冬場はいきなり熱いお湯を浴びると、心臓に負担がかかる「ヒートショック」という事故につながる恐れがあります。冬は40度くらいの設定から始めて、徐々に体を慣らすことをおすすめします。

また、小さなお子様やお年寄りがいる家庭では、安全のために少し低めの38度〜40度くらいにしておくのが安心です。

キッチン・洗面所は「35度〜38度」で手荒れを防ぐ

お皿洗いや洗顔で使うお湯は、35度から38度くらいの「人肌」に近い温度が適しています。

「油汚れを落とすには熱いお湯が良い」と聞いたことがあるかもしれません。確かに温度が高いほうが油は溶けやすくなります。しかし、毎日熱いお湯で食器を洗っていると、手の皮脂(油分)まで一緒に洗い流してしまい、手荒れの原因になります。

【場所別の温度設定まとめ】

場所 おすすめ温度 理由
お風呂 40度〜42度 リラックスできて、体もしっかり温まるから
キッチン 35度〜38度 手の脂を守り、手荒れを防ぐため
洗顔 32度〜35度 肌への刺激を減らし、顔の乾燥を防ぐため

このように、使う場所に合わせてこまめに温度を変えるのが、肌にも優しく、快適に暮らすためのポイントです。毎回パネルで温度を変えるのが面倒な場合は、台所とお風呂のリモコンで、それぞれ「優先」ボタンを押して温度を設定できる機能を使うと便利です。

温度設定を変えると光熱費は本当に安くなるの?

「温度を1度下げるだけで節約になる」という話は有名ですが、これは本当なのでしょうか。

結論をお伝えすると、温度を下げれば光熱費は下がります。 ただし、お使いの給湯器が「ガス給湯器」か「エコキュート(電気給湯器)」かによって、節約の仕組みが異なります。ここを理解していないと、間違った努力をしてしまう可能性があります。

ガス給湯器とエコキュートで「節約の仕組み」は違う

まずは、お湯を作る仕組みの違いを知っておきましょう。これを知ることで、効果的な節約方法が見えてきます。

  • ガス給湯器(瞬間式)
    蛇口をひねった瞬間にガスを燃やして水を温めます。必要な分だけをその場で沸かすので、「使うお湯の温度(蛇口の設定)」を下げれば、ガスを燃やす量が減り、すぐに節約になります。
  • エコキュート(貯湯式)
    深夜の安い電力を使ってお湯を沸かし、タンクに貯めておきます。使う時は、タンクの熱いお湯と水を混ぜて適温にします。

エコキュートの場合、蛇口から出す温度を下げることでも多少の節約にはなりますが、それ以上に「タンクに貯めるお湯の温度」や「沸かす量」を調整することがカギになります。

タンクの中のお湯を熱々に沸かしたのに、使う時に水をたくさん混ぜてぬるくして使うのは、エネルギーの無駄遣いです。最初から必要な温度に近い状態で沸かしておいたほうが効率的です。

1度下げると年間いくら変わる?

あくまで目安ですが、温度設定による変化は以下の通りです。

【給湯温度を2度下げた場合の節約目安】

  • ガス給湯器: 年間 約1,500円〜2,000円の節約
  • エコキュート: 年間 約1,000円〜1,500円の節約

「たったこれだけ?」と思うかもしれませんが、これは「蛇口の設定温度」だけを変えた場合の話です。特にエコキュートを使っている方は、次の章で紹介する「2つの温度設定」を見直すことで、さらに大きな金額を節約できる可能性があります。

エコキュートは「2つの温度」を使い分ける

ここからが、エコキュートを使っている方にとって最も役立つ内容です。

ガス給湯器は「出るお湯の温度」だけを気にすれば問題ありません。しかし、エコキュートには「蛇口から出る温度」と「タンクの中で沸かす温度」という2種類の温度が存在します。

この2つを正しく使い分けることが、節約への近道です。

蛇口から出る「給湯温度」は適温に

まず、私たちが普段リモコンで操作している「給湯温度」です。これは、蛇口やシャワーから出てくるお湯の温度です。

基本的な考え方は、先ほどお伝えした通り「使う時に適温にする(40度〜42度)」のが一般的です。

中には「設定を60度にして、手元の蛇口で水を混ぜれば節約になる」という意見もありますが、これはおすすめしません。誤って熱湯を出してしまい、やけどをするリスクがあるからです。安全のためにも、リモコンの設定は実際に使う温度に合わせておくのが無難です。

タンクにお湯を貯める「沸き上げ温度」がカギ

もう一つが、リモコンのメニュー画面の中にある「沸き上げ温度(貯湯温度)」の設定です。これは、夜の間にタンクのお湯を何度まで熱くしておくか、という設定です。

メーカーによって呼び方は異なりますが、主に以下のモードがあります。

  • 多め(高め): 熱湯をたっぷり沸かす
  • おまかせ(標準): 自動で量を決める
  • 少なめ(低め/節約): 65度〜75度くらいに抑えて沸かす

電気代を安くしたいなら、「少なめ(低め)」や「節約モード」を選ぶのが正解です。

90度のお湯を作るよりも、65度のお湯を作るほうが、必要な電気エネルギーは少なくて済みます。普段、お湯をあまり使わないのに「多め」に設定していると、無駄な電気を使ってお湯を沸かし続けていることになります。

お湯切れには注意が必要

「じゃあ、一番低い温度設定にすればいいんだね」と思うかもしれませんが、ここには注意点があります。それは「お湯切れ」のリスクです。

低い温度で沸かすということは、使えるお湯の総量が減ることを意味します。もし、昼間にお湯を使い切ってしまうと、電気代が高い時間帯に「沸き増し」をすることになります。

【お湯切れのデメリット】

  • 電気代が上がる: 昼間の電気代は、深夜の約2倍〜3倍も高いプランが多いです。
  • お湯待ちが発生: 沸き増しには時間がかかるため、すぐにお湯が使えません。

つまり、「ギリギリお湯切れしない範囲で、低めの設定にする」のが最も賢い使い方です。頻繁にお湯切れを起こすようなら、設定を「おまかせ」や「多め」に戻してください。

季節に合わせて温度設定を見直そう

日本には四季があり、夏と冬では気温が大きく違います。エアコンの設定温度を夏と冬で変えるように、給湯器の設定も季節ごとに見直すのが理想的です。

夏は設定を下げてムダを省く

夏は気温が高く、水温も上がっています。少し加熱するだけですぐにお湯になりますし、シャワーの設定温度も冬より低めで済むことが多いはずです。

それなのに、冬と同じパワーでお湯を沸かすのは非効率です。

  • 沸き上げ設定: 「少なめ」や「節約モード」に変更する。
  • 給湯温度: シャワーなどは38度〜40度くらいに下げる。

夏場はシャワーだけで済ませる人も多く、お湯の使用量が減ります。夏こそ設定を見直す絶好のチャンスです。

冬は余裕を持たせて調整する

冬は外気が冷たく、エコキュートにとっては厳しい季節です。水温が低いため、お湯を作るのに多くの電気を使います。

ここで節約を意識しすぎて設定を下げすぎると、シャワーがすぐにぬるくなったり、お湯切れを起こしたりします。

  • 沸き上げ設定: お湯の使用量が増えるため、「多め」や「おまかせ」にして余裕を持たせる。
  • 給湯温度: 配管を通る間に温度が下がりやすいため、いつもより1度〜2度高めに設定する。

【季節ごとの設定目安】

季節 沸き上げ設定(タンク) ポイント
春・秋 おまかせ(標準) 普段通りの生活に合わせて自動調整させる
少なめ(節約) お湯が余りやすいので、最低限に絞る
多め(たっぷり) お湯切れを防ぐため、ケチらない

衣替えのタイミングでリモコンの設定も変える、と決めておくと忘れずに実行できます。

シャワーの温度が安定しない時の原因

「設定温度は合っているはずなのに、シャワーが急にぬるくなったり熱くなったりする」

こんな時は、給湯器の故障を疑う前に、以下のポイントを確認してみてください。

給湯器とシャワーハンドルの設定を確認

お風呂場のシャワーに、温度を調節するハンドル(サーモスタット水栓)がついている場合によくある原因です。

「給湯器のリモコン設定」と「シャワーのハンドル設定」の両方が適切でないと、お湯の温度は安定しません。

例えば、リモコンを「40度」にしているのに、シャワーのハンドルも「40度」に合わせていると、お湯の温度が途中で少し下がり、実際に出る時にぬるく感じることがあります。

【解決策】

シャワーの温度を安定させるには、給湯器のリモコン設定を「50度」などに少し上げ、手元のハンドルで適温(40度)に調整するのがコツです。

こうすることで、熱いお湯と水をしっかり混ぜることができ、温度が安定しやすくなります。ただし、小さなお子様がいる家庭では、誤って高温のお湯を出さないよう十分に注意してください。

お湯を同時に使っている

誰かがキッチンで洗い物をしている時にシャワーを浴びると、お湯の出る量が減り、温度が不安定になることがあります。これは故障ではなく、一度に出せるお湯の量に限界があるためです。

家族で声を掛け合って、お湯を使うタイミングをずらすだけで解決できることも多いです。

まとめ:適切な温度設定で快適な暮らしを

給湯器の温度設定は、ただお湯が出れば良いというものではありません。「節約」と「快適さ」のバランスを考えて設定することがポイントです。

今回の記事の要点を整理します。

  1. 基本の温度: お風呂は40度〜42度、キッチンは35度〜38度が目安です。
  2. エコキュートの仕組み: 「蛇口の温度」と「タンクの沸き上げ温度」は別物だと理解しましょう。
  3. 節約のコツ: 電気代を抑えるなら、沸き上げ温度を「少なめ」にするのが一番効果的です。ただし、お湯切れには注意しましょう。
  4. 季節の調整: 夏は設定を下げてムダを省き、冬は余裕を持たせてお湯切れを防ぐのが正解です。

「温度設定なんて最初にしたまま変えていない」という方も多いはずです。しかし、季節の変わり目や、家族構成が変わったタイミングで見直すだけで、年間で確実な節約効果が期待できます。

まずは今日、お風呂に入る時にリモコンのパネルを確認してみてください。そして、「今の季節にこの沸き上げ量は必要かな?」と考えてみましょう。その小さな気づきが、無駄のない快適な生活につながります。

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