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2024年1月23日

給湯省エネ2024事業の重要なポイントは?注意事項やエコキュートの選び方なども解説

国は省エネ性能の高い給湯器への買い替えに補助金制度を行っており、給湯省エネ2024事業を開催する予定です。

基本的なルールは前年に開催していた給湯省エネ事業と変わりませんが、違う点もあるため重要なポイントだけは事前に知っておくと良いでしょう。

そこで今回は給湯省エネ2024事業の重要なポイントや注意事項などをわかりやすく解説します。給湯省エネ2024事業の利用を考えている方は参考にしてください。

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給湯省エネ2024事業の重要なポイントは?

給湯省エネ2024事業とは、経済産業省資源エネルギー庁が開催予定の補助金制度で、省エネ性能の高い給湯器に一定額の補助金を支給します。

主な概要は以下のとおりです

概要
補助対象となる方 対象機器を設置する住宅の所有者や賃借人などの方で、給湯省エネ事業者と契約して購入、あるいはリース契約を結ぶ方
補助対象となる住宅 新築住宅、あるいは既存住宅
対象となる期間 2023年11月2日~2024年12月31日までに着工した機器
対象となる機器 一定以上の性能を有しているエコキュートやハイブリッド給湯器、エネファーム
補助額 機器によって基本額は異なる
機器の性能によっては加算される
撤去した機器によっては加算される
注意事項 特定の補助金制度と併用する際は注意が必要
2023年の給湯省エネ事業の交付を受けた機器は対象外
財産の処分に制限があり、事務局の調査に協力する

概要だけ見ると分かりづらい印象ですが、次のポイントを抑えておけば理解しやすいです。

  • 対象者や対象住宅は幅広い
  • 2023年11月2日以降に購入した給湯器も対象になる
  • 条件を満たした給湯器では補助金額がアップする
  • 申し込み手続きは事業者が行う

上記のポイントを順番に解説します。

対象者や対象住宅は幅広い

給湯省エネ2024事業では、住んでいる場所や年齢などは条件に含まれません。

基本的に住んでいる住宅や、これから住もうとしている住宅に省エネ性能の高い給湯器を設置しようとすれば、補助の対象になります。

また、対象機器が設置済みの住宅を購入する場合でも補助金を受け取れる可能性は高いです。

大抵の補助金制度は住んでいる場所や年齢、工事内容などが条件に含まれています。

しかし、給湯省エネ2024事業は対象者や対象住宅の条件が比較的緩いため、多くの方が補助金を受け取れる可能性があります。

2023年11月2日以降に購入した給湯器も対象になる

記事執筆時点では、給湯省エネ2024事業の申し込み手続きは始まっていません。

そのため、申し込み手続きが始まってから購入すれば良いと思われる方や、購入してしまったから申し込めないと思ってしまう方が居るかもしれません。

しかし、給湯省エネ2024事業は2023年11月2日以降に設置された機器が対象となるため、申し込み手続き前に設置した給湯器でも補助金の対象になる可能性はあります。

なお、着工日は機器の設置だけでなく、新築注文住宅なら住宅の建築着工日、新築分譲住宅なら住宅の引渡し日、既存住宅の購入なら住宅の引渡し日となります。

つまり、2023年11月2日以前に建設を始めた住宅や、購入した住宅では、補助金を申し込めない可能性があるため注意しましょう。

条件を満たした給湯器では補助金額がアップする

給湯省エネ2024事業の最大の特徴は、前年の同事業よりも補助金額が前年よりもアップしたことです。

給湯省エネ2024事業におけるエコキュートの補助金額は以下のとおりです

エコキュートの補助金額
基本額 8万円/台
性能加算額 Aを満たした場合:2万円/台
Bを満たした場合:4万円/台
AとBの両方を満たした場合:5万円/台
撤去加算額 蓄熱暖房機の撤去:10万円/台
電気温水器の撤去:5万円/台

エコキュートの補助金額は基本額が1台につき8万円です。

そして、次のAとBの条件を満たせば性能加算額が足されて、補助金額が2万円か4万円、あるいは5万円アップします

内容
A インターネットに接続できる機種で、天気予報や日射量予報と連動して昼間に沸き上げをずらす機能を持っている
B CO₂の排出量が少なく、補助要件下限の機種と比べて性能が高いか、おひさまエコキュートを購入する

エコキュートは電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器で、電気料金単価が安い夜間に稼働します。

しかし、エコキュートによっては天気予報や日射量予報と連動して、沸き上げ時間を昼前にずらす機能を持っています。上記のような機能を持っているエコキュートを購入すれば、補助金額が8万円から10万円にアップします

また、給湯省エネ2024事業において、省エネ法上のトップランナー制度の対象となっているエコキュートが補助金の対象ですが、機種によって性能に違いがあります。

条件Bは対象となっている機種のなかで一定以上の性能を有している機種を選ぶか、太陽光発電システムとの連携が前提の「おひさまエコキュート」を購入すれば、補助金額が8万円から12万円にアップするという意味です。

なお、AとBの両方を満たしている機種を購入できれば、補助金額は13万円にアップします。

記事執筆時点で販売されている最新エコキュートで、補助金の対象になっている機種の大半はAかBのどちらかを満たしております。

エコキュートの購入を検討している方は、販売業者に条件を満たしている機種を教えてもらいましょう。

申し込み手続きは事業者が行う

補助金制度によって条件や補助金額、手続きの仕方などは異なります。事業者が申し込む場合もあれば、購入者ご自身で申し込む場合もあります。

給湯省エネ2024事業は、すべての手続きを事業者が行う補助金制度です。そのため、購入者が手続きする手間や時間は必要ありません。

給湯省エネ2024事業の注意点

給湯省エネ2024事業は条件が比較的緩く、補助金額が高額な傾向のあるおすすめの補助金制度です。

しかし、次のような注意事項があるため、利用したい方は覚えておきましょう。

  • 事業に登録してある事業者と契約する
  • すべての給湯器が対象とは限らない
  • 予算が尽きたら終了する
  • 別の補助金制度との併用時には気を付ける

上記の注意事項を順番に解説します。

事業に登録してある事業者と契約する

給湯省エネ2024事業は、補助金制度に登録してある事業者と契約、購入した給湯器が対象です。そのため、給湯省エネ2024事業に登録していない事業者で購入しても、補助金を受け取れません。

給湯省エネ2024事業に登録しているかどうかは、経済産業省資源エネルギー庁の公式ホームページで公開される予定です。

記事執筆時点では準備中となっていますが、公開されたら確認してみましょう。

すべての給湯器が対象とは限らない

給湯省エネ2024事業は省エネ性能の高い給湯器への買い替えを目的としています。そのため、一定以下の性能の給湯器は補助金の対象になりません

エコキュートの場合は、省エネルギー法に基づく年間給湯保温効率/年間給湯効率が、次の2025年度目標の区分における基準値以上となっている機種が対象です。

区分名 想定世帯 貯湯缶数 貯湯容量 仕様 2025年度目標基準値
A 少人数 一般地 3.0
B 寒冷地 2.7
C 標準 一缶 320L未満 一般地 3.1
D 寒冷地 2.7
E 320L以上550L未満 一般地 3.5
F 寒冷地 2.9
G 550L未満 一般地 3.2
H 寒冷地 2.7
I 多缶

一般地 3.0
J 寒冷地 2.7

エコキュートの貯湯容量はメーカーや機種によって異なりますが、主力商品として多いのが370L~460Lで、2025年目標基準値が3.5と最も高いです。

最新エコキュートの最上位モデルや上位モデルなら基準値をクリアしている機種は多いですが、エントリーモデルや古い機種では基準値を超えていない可能性があります。

そのため、エコキュートをご自身で選びたい場合は、公式サイトや販売サイトに掲載されている年間給湯保温効率/年間給湯効率の数値と区分を確認しましょう。

予算が尽きたら終了する

補助金制度は基本的に予算が尽きたら終了します。そのため、タイミングによっては申し込むことができないと覚えておきましょう。

なお、給湯省エネ2024事業の予算額は580億円で、2023年に行われた給湯省エネ事業に比べると280億円増額されています。

2023年に行われた給湯省エネ事業の予算に対する補助金申請額の割合は29%となっており、補助金額は増えていますが給湯省エネ2024事業が途中で終了する可能性は低いです。

別の補助金制度との併用時には気を付ける

エコキュートは省エネ性能の高い給湯器のため、地方自治体が独自の補助金制度を行っているケースがあります。

基本的に、地方自治体が行っている補助金制度と給湯省エネ2024事業を併用することは可能で、同じエコキュートの導入に対して両方から補助金を受け取ることはできます。

しかし、給湯省エネ2024事業は国費を財源としている補助金制度との併用は禁止です。

また、地方自治体によっては他の補助金制度との併用を禁止しているケースもあります。

そのため、別の補助金制度との併用を考えている方は、両方の禁止事項を確認しましょう。

エコキュートの選び方

エコキュートを選ぶ時の重要なポイントは以下の通りです。

  • 給湯効率
  • 貯湯容量
  • 使用する環境に適した機種
  • 搭載している機能

上記のポイントを順番に解説します。

給湯効率

給湯効率はエコキュートの性能を示す指標です。

ボタン1つでお湯はりから保温まで行えるフルオートタイプは「年間給湯保温効率」、ボタンで自動的にお湯はりできるオートタイプや、手動でお湯を張る給湯専用タイプは「年間給湯効率」となっています。

基本的に数値が高いほどお湯を沸かすためのランニングコストが抑えることが可能です。また、給湯効率は給湯省エネ2024事業の補助金を受け取る条件に含まれています。

そのため、エコキュートを選ぶ際は給湯効率が高い機種を選びましょう。

貯湯容量

メーカーや機種によって異なりますが、貯湯タンクユニットの容量は次の3種類に分かれています

貯湯容量 人数の目安
370L以下 2人~4人家族向けのサイズ
430L~460L 3人~5人家族向けのサイズ
550L以上 6人以上の家族向けのサイズ

エコキュートは電気料金単価が安い時間帯にお湯を沸かすため、年間ランニングコストが抑えられます。

しかし、家族の人数に対して貯湯容量が少ない機種を購入してしまうと湯切れが多くなり、電気料金単価が高い時間帯にお湯を沸かすことになってしまい、電気代が高くなってしまう恐れがあります。

そのため、家族の人数やお湯の使い方に合ったエコキュートを選びましょう。

使用する環境に適した機種

エコキュートは使用する環境によって、次の3種類があります。

概要
一般地仕様 下記の条件に当てはまらない地域で使用できるタイプ
寒冷地仕様 外気温がマイナス10℃を下回る地域で使用できるタイプ
塩害地仕様 空気中の水分に塩分が多く含まれている地域で使用できるタイプ

エコキュートは外気を取り込んでお湯を沸かす給湯器のため、寒い場所では給湯効率が下がり、空気中に塩分を多く含んでいる場所で使用すると内部の機械が錆びてしまう恐れがあります。

そのため、寒い地域では寒冷地仕様、海岸が近い場所では塩害地仕様といったように、使用する環境に適した機種を選ぶ必要があります。

エコキュートを購入する際は、使用する環境に適した機種を選ぶと良いです。

搭載している機能

メーカーや機種によって搭載されている機能が異なります。次の表は、主要なエコキュートメーカーの代表的な機能をまとめたものです。

代表的な機能
パナソニック AIエコナビ
リズムeシャワープラス
ぬくもりチャージなど
三菱電機 ホットあわー
キラリユキープplus
ホットりたーんなど
ダイキン おゆぴかUV
ウルトラファインバブル入浴
温浴ボタンなど
コロナ 音声モニター
ふろ自動一時停止
高温さし湯など
日立 水道直圧給湯
ナイアガラ タフネス
きらりUVクリーン
シルキー快泡浴など
東芝 銀イオンの湯
光タッチリモコンなど

エコキュートを選ぶ時は、お風呂で使用したい機能が搭載されている機種を選びましょう。

まとめ

以上が、給湯省エネ2024事業の重要なポイントや注意事項の解説になります。重要なポイントと注意事項は以下のとおりです。

概要
重要なポイント 対象者や対象住宅は幅広い
2023年11月2日以降に購入した給湯器も対象になる
条件を満たした給湯器では補助金額がアップする
申し込み手続きは事業者が行う
注意事項 事業に登録してある事業者と契約する
すべての給湯器が対象とは限らない
予算が尽きたら終了する
別の補助金制度との併用時には気を付ける

給湯省エネ2024事業の対象機器やエコキュート選びで迷うことなどがありましたら、エコキュートの販売店に相談してみましょう。

sky-ecoキュート」では、独自の仕入れルートによりメーカー正規品を低価格で販売しております。エコキュートに関する知識が豊富なスタッフが対応いたしますので、興味がある方はぜひご相談ください。

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