エコキュートはお湯を沸かすためのランニングコストを大幅に節約できる給湯器ですが、工事費込みの価格が高額になる傾向があります。
工事の内容はメーカーや機種ごとに違いはないため、価格を抑えたい方はメーカーごとの相場や傾向を知っておくと良いでしょう。
そこで今回は、エコキュートメーカーごとの工事費込みの相場を解説します。エコキュートをお得に購入する方法も紹介するため、最後までご覧ください。
エコキュートの価格は?
エコキュートの工事費込みの価格は、販売業者や機種にもよりますが全体的な平均が400,000円~700,000円程度になります。
工事費は施工業者によって異なりますが、大抵の場合、次の基本工事で100,000円~200,000円程度かかるため、本体のみの価格は200,000円~500,000円程度です。
- エコキュートの運搬
- 古い給湯器の撤去
- 基礎工事
- 配管接続工事
- 電気工事
- リモコン工事
住宅によっては追加工事の費用が発生しますが、おおよそ400,000円~700,000円程度で購入できると覚えておきましょう。
しかし、エコキュートの本体価格はメーカーや機種によって異なります。基本工事の内容はどれも同じなため、エコキュートの工事費込みの価格を安くしたい場合は、メーカーごとの相場を知っておくと良いでしょう。
エコキュートメーカーごとの工事費込みの相場
エコキュートの主要メーカーは以下のとおりです。
- パナソニック
- 三菱
- ダイキン
- コロナ
- 日立
- 東芝
上記のメーカーの工事費込みの相場を順番に解説します。
パナソニック
パナソニックのエコキュートは省エネ性能に優れており、人の出入りに反応して風呂の温度をコントロールする「エコナビ」により、従来機種に比べてランニングコストを約35%も節約しています。
エコキュートのラインナップも豊富で、主に次のようなシリーズを販売しています。
特徴 | 工事費込みの相場 | |
---|---|---|
JPシリーズ | パナソニックエコキュートの最高ランク すべての機能を搭載している |
500,000円~600,000円 |
Jシリーズ | JPシリーズ同様にほとんどの機能を搭載している JPシリーズに比べて給湯効率がわずかに低い |
500,000円~560,000円 |
Nシリーズ | JPシリーズ・Jシリーズに比べて機能数がやや少ない 給湯効率が高く、バランスが良い |
490,000円~600,000円 |
NSシリーズ | コストパフォーマンスに優れている | 430,000円~570,000円 |
上記以外にもシリーズはありますが、パナソニックエコキュートの相場は420,000円~630,000円となっています。
JPシリーズが最もグレードの高いシリーズになり、販売業者によっては600,000円を超えることも珍しくありません。
一方で、性能と価格のバランスが優れているNシリーズやNSシリーズは400,000円~500,000円の商品が多く、購入しやすい傾向があります。
三菱
三菱のエコキュートは機能が豊富な傾向があり、超精細なマイクロバブルを用いた入浴機能「ほっとアワー」や、配管を掃除する「バブルおそうじ」、お湯はり後の雑菌を除菌する「キラリユキープplus」などの機能があります。
エコキュートのラインナップも豊富で、主に次のようなシリーズを販売しています。
特徴 | 工事費込みの相場 | |
---|---|---|
Pシリーズ | 三菱エコキュートの最高ランク 給湯効率が高い |
640,000円~730,000円 |
Sシリーズ | 三菱ならではの充実した機能を利用できる | 420,000円~580,000円 |
Aシリーズ | 価格が抑えられているシリーズ | 360,000円~520,000円 |
Pシリーズはエコキュートの最高峰と呼ばれるほど性能や機能などが優れていますが、相場は640,000円~730,000円となっており、ほかのメーカーに比べても高いです。
一方、Aシリーズには400,000円を下回るエコキュートもあるため、エコキュートの初期費用を抑えたい方は検討してみましょう。
ダイキン
ダイキンは空調機を専門に扱っているメーカーで、マイクロバブルの泡による「マイクロバブル入浴」や、好みの湯温に保てる「温浴タイム」などの便利な機能を搭載しています。
給湯の仕方によって、ラインナップが次の3つに分かれています。
特徴 | 工事費込みの相場 | |
---|---|---|
フルオートタイプ | ボタン1つでお湯はりから追い焚きまで全て可能 水圧が強く、搭載している機能が多い |
410,000円~520,000円 |
オートタイプ | ふろ自動ボタンで設定した湯量・湯温のお湯はりが可能 ラインナップが少ない |
430,000円~470,000円 |
給湯専用らくタイプ | 蛇口から給湯するシンプルなシリーズ | 410,000円~470,000円 |
ダイキンエコキュートの相場は410,000円~520,000円程度となっており、ほかのメーカーに比べて高くはありません。
一方で、オートタイプや給湯専用タイプがフルオートタイプに比べて価格が大きく安いということが少ないため、購入するならフルオートタイプの商品がおすすめです。
コロナ
コロナは世界で初めて家庭用エコキュートを開発したメーカーで、効率良くお湯を作る・貯める・使う「ES制御」や、残り湯を利用した「ふろ配管自動洗浄」などの機能を搭載しています。
ラインナップはシンプルで、プレミアム、ハイグレード、スタンダードの3種類があり、次のような違いがあります。
特徴 | 工事費込みの相場 | |
---|---|---|
プレミアム | コロナエコキュートで最もグレードの高いシリーズ 給湯効率や機能に優れている |
590,000円~660,000円 |
ハイグレード | 機能はプレミアムとほぼ同じ 給湯効率がやや低い |
440,000円~600,000円 |
スタンダード | スタンダードなモデルでスリムなタイプもある | 490,000円~570,000円 |
プレミアムの相場は590,000円~660,000円と高額ではありますが、年間給湯保温効率4.0で、高圧力パワフル給湯など、性能と機能が見合っています。
一方、ハイグレードやスタンダードは機種によって価格に違いがあるため、人によっては割高に感じる場合があるので注意しましょう。
日立
日立エコキュートは水道直圧給湯が可能なモデルを販売しており、省エネ性能が高いウレタンクを貯湯タンクユニットに採用するなど、ほかのメーカーと違ったポイントが幾つかあります。
ラインナップはフルオートと給湯専用の2種類があり、更にフルオートは水道直圧の有無や高硬度水道水・井戸水対応などで分けられます。
特徴 | 工事費込みの相場 | |
---|---|---|
水道直圧フルオート(高硬度水道水・井戸水対応) | ボタン1つでお湯はりから追い焚きまで行える タンク内に貯めてあるお湯で水道水を直接温める 硬度の高い水道水や井戸水のエリアでも使用可能 |
670,000円~760,000円 |
水道直圧フルオート | ボタン1つでお湯はりから追い焚きまで行える タンク内に貯めてあるお湯で水道水を直接温める |
460,000円~560,000円 |
フルオート | ボタン1つでお湯はりから追い焚きまで行える 給湯の仕組みは一般的なエコキュートと同じ |
400,000円~490,000円 |
給湯専用 | 蛇口からお湯が出るシリーズ | 400,000円~440,000円 |
日立は一般的なエコキュートでは故障するリスクが高くて設置できないような場所に対応している機種を販売していますが、工事費込みの相場が670,000円~760,000円とかなり高いです。
一方、一般的なエコキュートと同等の性能であるフルオートタイプが400,000円~490,000円となっており、購入しやすい相場と言えます。
東芝
東芝は細菌の増殖を抑える「銀イオンの湯」や、3階に設置してもシャワーの勢いが弱くなりづらい「パワフル給湯」など、便利な機能を搭載しているエコキュートメーカーです。
ラインナップは主に4つのシリーズがあり、次のような違いがあります。
特徴 | 工事費込みの相場 | |
---|---|---|
プレミアム | 東芝エコキュートの最高位モデル すべての機能を搭載しており、給湯効率も高い |
510,000円~530,000円 |
ハイグレード | プレミアムと同じ機能を搭載している 給湯効率は若干低い |
430,000円~630,000円 |
スタンダード | 幾つかの機能が搭載されていない 水圧は強い |
430,000円~590,000円 |
ベーシック | 幾つかの機能が搭載されていない 水圧が弱い |
370,000円~590,000円 |
日立エコキュートは最高位モデルの相場が510,000円~530,000円となっており、ほかのメーカーに比べて抑えられている傾向があります。
ただし、プレミアムは貯湯タンクのサイズのバリエーションは少なく、寒冷地や塩害地仕様などがないため、選択肢が少ないです。
高額なエコキュートをお得に購入する方法
高額なエコキュートをお得に購入する方法は以下のとおりです。
- 販売業者を比較する
- エコキュートの補助金を活用する
上記を順番に解説します。
販売業者を比較する
エコキュートはメーカー希望小売価格が設定されていますが、販売業者によって販売価格が異なります。
「sky-ecoキュート」のように独自の仕入れルートがあり、エコキュートを大量に仕入れることが可能な専門店なら、エコキュートをお得に購入できる可能性が高いため、専門業者を中心に比較すると良いです。
エコキュートの補助金を活用する
エコキュートは省エネ性能の高い給湯器のため、補助金が給付される傾向があります。
例えば、経済産業省が行っている「給湯省エネ事業」では、省エネ性能の高いエコキュートを購入した場合、1台につき50,000円の補助金を貰うことが可能です。
本補助金制度は地方自治体が開催している独自の補助金制度との併用が可能なので、住んでいる場所によっては更にお得になる可能性があります。
補助金制度は自治体によって開催の有無が異なりますが、エコキュートを購入したいと考えている方は、補助金制度を調べてみましょう。
まとめ
以上が、エコキュートの工事費込みの相場の解説になります。メーカーごとの相場は以下のとおりです。
工事費込みの相場 | |
---|---|
パナソニック | 430,000円~600,000円 |
三菱 | 360,000円~730,000円 |
ダイキン | 410,000円~520,000円 |
コロナ | 440,000円~660,000円 |
日立 | 400,000円~760,000円 |
東芝 | 370,000円~630,000円 |
工事費込みの相場が抑えられている傾向があるのは三菱、ダイキン、日立、東芝になります。
価格が安いと搭載している機能や性能も低くなりますが、エコキュートの初期費用を節約したい方は三菱、ダイキン、日立、東芝から選びましょう。
また、高額なエコキュートを購入したい方は、自治体の補助金制度をチェックしておくと良いです。
「sky-ecoキュート」では、独自の仕入れルートによりメーカー正規品を低価格で販売しております。エコキュートに関する知識が豊富なスタッフが対応いたしますので、興味がある方はぜひご相談ください。